感受性豊かな日村は、他人にはちょっと理解できない擬音語を使うことで知られている。
特に有名な言葉は『マリマリマリマリ』である。
初めて聞く人には何のこっちゃ?だろうが、実はこれ、うんこをする音を日村が擬音語で表現した音である。
少し汚い話になるがご了承願いたい。
目次
マリマリマリマリ?
マンガや日常会話など、排便をする時の音を表現する場合、普通の人は
- ブリブリブリ
- ぷりぷりぷり
- ぷぅ〜
などを使うことがほとんどだと思われる。
決してマリマリマリマリなどとは聞こえないはずだ。
ところが日村は、バナナムーンゴールドの番組でうんこの話題になると、必ずと言っていいほど『マリマリマリマリ』という擬音語を使う。
付き合いの長い設楽やオークラ、それに普段からラジオを聞いているリスナーは笑っているが、ラジオ歴の短い人にとってはさっぱり理解できないだろう。
日村とうんこ
お腹を壊しやすい日村は一年中ゲリ気味であることはよく知られている。
女子アナウンサーにうんこが付いたパンツを渡そうとしたこともあったぐらいだ。
トイレに駆け込むことが多い日村は、排便の音を耳にする機会が人よりも多い。
もともと音楽や芸能など自身の感性が豊かな日村なので、普通の人には『ぶりぶり』と聞こえる音が、日村の耳には『マリマリ』と聞こえているのだろうと推測される。
本人がそう聞こえるというのだから仕方がない。
日村がマリマリマリを使い始めたきっかけ
コントに定評のあるバナナマンは、音だけでコントを演じる『ラジオコント』という取り組みに力を入れていた時期がある。
その名の通りラジオ、つまり声や音だけでコントの世界観を表現するもので、音で世界を見るという全く新しい試みだった。
バナナマンが特に力を入れたのは効果音だった。
音で全てを演じるラジオコントにおいて、場面と場面をつなぐ効果音や、物がぶつかった時の衝撃音など、とにかくリアルな音を追求したバナナマン。
そんな折、リアルな排便の音を演出するにはどうすればいいかという難問にぶち当たる。
色々と小道具を使うがうまくいかず、トイレで排便する実際の音を録音して使えばいいんじゃないかという突飛押しのないアイディアを思いついたのだ。
イメージでは『ブリブリ』『ブーッ』という音が撮れると想像していたが、実際に録音した音はそれとは全く異なるリアルな音だった。
その音を日村は『マリ、マリマリ、マリマリマリマリ』という音で表現したのだ。
このことをきっかけにして日村はマリマリという擬音語を使うようになったという。
マリマリマリは意外と便利な音?
テレビ・ラジオ問わずメディア出演が多いバナナマンだが、当然ながらあまりにも下品な表現はNGとされる。
特に排便を直接的・間接的に言い表す場合、茶の間が食事中の時間帯と重なってしまうとクレームが殺到することも容易に想像できる。
しかし考えてみて欲しい。
『ブリブリブリ』というあまりにもダイレクトで直接的すぎる汚い音と、『マリマリマリ』という正体不明でよくわからないが柔らかい音と、どちらが受け入れられやすいだろうか?
会話の流れで『マリマリ』=『ブリブリ』というのは大半の人には理解できるはずだが、マリマリという音を聞いたところで不思議と排便の様子が頭に浮かぶことはない。
下品だが下品じゃない、この絶妙なラインをいくのがマリマリなのである。
日村がそこまで理解して使っているかは定かではないが、もしこれを天性の勘で使いこなしているとすると、日村は恐るべき才能の持ち主なのかもしれない。